DESIRE -情熱-
初回プレス盤のタイトル表記は「DESIRE」のみで、副題はついていなかったが、再プレス以降、ジャケット裏面・歌詞カードのタイトル表記に「-情熱-」という副題が追加された。しかし当時のテレビの音楽番組では副題を付けない「DESIRE」のみの表記で紹介されていた。アルバム作品に収録されたのは『CD'87』(CDのみの企画アルバム)が初で、そこでは「DESIRE -情熱-」の表記、それ以降も全て副題を入れた表記で統一されている。 ジャケット裏面・歌詞カードには「このレコードは可能な限り大音量でお聴き下さい。」という注釈がついていた。David Bowieの名盤「ジギー・スターダスト」のジャケットに同じ事が書かれており、ロック色を強く意識していた事が窺える。 自身初のCMタイアップがついたシングル曲(パイオニア「PRIVATE CD 500AV」のCM)である。 ボブのウィッグに、着物を洋風にアレンジした独特の衣裳・振りも話題となった。(ボブのウィッグ姿自体は前年のコンサートツアー「BITTER & SWEET 1985 SUMMER TOUR」でも披露されていた。) ジャケット写真は着物姿を披露している。中森明菜は着物が好きで、衣装も着物に関するものができたらと思い、歌番組での衣装のデザインも中森明菜自身が意見を出したものであった。 TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』で7週連続第1位、上半期ベストテン第1位、年間ベストテン第2位を記録し大ヒットした。1986年の年間シングルチャートでは2位を記録(オリコン)。 日本テレビ系音楽番組『ザ・トップテン』最終回、『歌のトップテン』第1回でも第1位になった。 第28回日本レコード大賞(1986年)の大賞受賞曲となり、前年度の第27回日本レコード大賞(1985年)の大賞受賞曲「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」に次いで、2年連続で日本レコード大賞を受賞した。 この曲で大晦日の第37回NHK紅白歌合戦に出演した。ブルーのコンタクトレンズを付けて、白を基調とした着物アレンジで銀髪のボブウィッグ、という斬新な衣装であった。 B面「LA BOHÈME」も人気の高い曲で、当時テレビ番組でもNHK『ヤングスタジオ101』にて振り付きで歌唱された。後年のコンサートツアー等ライブでもよく選曲されている。 1995年12月6日リリースのベスト・アルバム『true album akina 95 best』、2002年12月4日リリースのベスト・アルバム『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』、 2006年1月11日リリースのベスト・アルバム『BEST FINGER 25th anniversary selection』で新録した。 2005年にNHKが実施した『スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜』において、紅組で11位にランクインされた。 後年のコンサートツアー等ライブでは、この曲のある部分にて観客が"はぁどっこい"という合いの手を入れることが通例となっている。中森明菜自身、そうされることが嬉しいとコメントしている。