2年半の活動休止を経ての、完全復活。前作「Black Diary」での詞の世界観とメロディ ラインが大好きだった私としては、待ちわびたセカンドアルバムです。 　 　作詞はすべて本人ですが、作曲は８人の作家陣の競作になっているので、サウンドの テイストがバラついてしまうのでは…と心配しましたが、杞憂でした。前作の流れを 受け継いでおり、「Black Diary」や、2001年前後のavexサウンドが好きな人なら、 すんなり耳になじんで好きになれると思います。 　 　詞の方は、前作もかなり尖った感じでしたが、３年の歳月を経て、より鋭さや痛みを 増しています。こんなこと書いていいの？と心配になる部分もありましたが、それ以上に 共感できる部分がたくさんありました。基本的に前向きではない世界観が広がっていく のですが、聞き終えた瞬間、なぜか心がすっと楽になるアルバムです。 　 　生きるのがつらかったあの時期。もしこのアルバムが手元にあったら、もっと楽な生き方が できたのに…としんみり振り返ってしまいました。 　 　世の中には、今まさに、そんな苦しい思いをしている人達がたくさんいると思います。 そんな人達がこのアルバムの存在に気づいてくれて、少しでも楽になってくれたらいいなと、 心の底から願っています。