栄光の架橋
後述するタイアップなどの影響により、ゆずにとって大きなヒットとなったシングル。アテネオリンピック NHK放送の公式テーマソングとなり、体操男子団体が金メダルを獲得した時の中継でNHKの刈屋富士雄アナウンサーの「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ!」という実況が人気を呼び、流行語大賞にノミネートされた。他にもNHKのみならず民放各局のバラエティ番組『めちゃ²イケてるッ!』、『水10! ワンナイR&R』、『脳内エステ IQサプリ』、『行列のできる法律相談所』などで、使用された。また千葉ロッテマリーンズのサブロー外野手、東北楽天ゴールデンイーグルスの渡辺直人内野手が本拠地の試合で打席に入る際や横浜ベイスターズの工藤公康投手の登板の際にも使われていた。 NHKアテネ・オリンピック放送テーマソングに決定、「栄光の架橋(かけはし)」。中継番組のオープニングやスポーツ番組で使用される。前作シングル「桜木町」に続き、松任谷正隆氏がアレンジャーとして参加。 ゆずの2人が、NHKの「夢・音楽館」に出演した時、初めてフルコーラスを聴き、歌詞にすべて目を通した。オリンピック中継で、毎日のように耳にしていた時は、こんなにすばらしい歌詞だとは、気がつかなかった。 桃井かおりとのやりとりの中で、作詞・作曲の北沢悠仁君は、「オリンピックの曲の依頼を受けて2ヶ月、何も書けなかった。もう、オリンピック選手の応援歌ということは忘れて、自分たちのこれまで歩んできた道を歌にした」と語っていた。自分たちが歌という一つのことを極めようとして進んできた歩みを語ることが、結局、スポーツを極めようと進み続ける選手達とも見事に重なったということだろう。 そして、そのことはスポーツにとどまらず、明日に向かって生きようとするすべての人にとっての人生の応援歌になっていると思う。 ゆずの2人、元気が出る歌を作ってくれて、そして歌ってくれて、ありがとう。