負けないで
ZARDの代表曲のひとつで、ZARDの知名度と人気を一気に上げた自身最大のヒット曲である。 元々はアルバム収録用の1曲として製作された曲だったが、スタッフ内の評価が高かったため急遽リリースされた。 坂井泉水は、「当時、何作かずっと恋愛の詞ばかり書いていたので、今度は違うタイプの詞も書きたいなと思っていた矢先でしたので、このテンポ感のある曲を聞いたときに"応援歌っぽいな"ってすぐにイメージが湧いてきて一気に書き上げました。いつものシングルに比べてすごく自分でも楽しみながら書けた一曲です。」[1]と話している。当時のスタッフも、「(発売された)時期的にも団塊ジュニア世代の受験生に向けてというコンセプトでした」[2]と話している。 ジャケット写真も人気が高く、カメラ目線のシングルのジャケット写真はこの曲と「翼を広げて/愛は暗闇の中で」のみである。当時、同じ芸能事務所に所属していた松雪泰子主演のフジテレビ系テレビドラマ『白鳥麗子でございます!』の主題歌に起用された。ドラマ自体の人気も高く、この曲のタイアップもかなり評判が高かった。 この曲で1993年2月5日に自身5度目の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演。この時の坂井はテレビ初登場時と変わらず緊張していた。これがZARDの最後の音楽番組出演となった。なお、この放送以前ににZARDのドラムを担当していた道倉康介は脱退していたようで、同番組出演時のドラムは後にB'Zのサポートメンバーとなる黒瀬蛙一が務めた。町田文人(ギター)、池澤公隆(キーボード)もこの放送後に脱退したとされる。