生きてたらシアワセ
前年より復活したキーボードが大々的に導入されているが、他の楽器はギターとコーラスのみでリズム類は全て打ち込みサウンドとなっている。楽器の数を減らしたことについては、本人がステージ等で「経費削減」などと語っているが、ライブではバンドサウンドとなっている(ただし前年同様ベースがいない)。作曲はそのバンドのメンバー全員が手がけているほか、白井良明と八島順一(HOUND DOG)が加わっている。シングルカットされた2曲は、特に表記は無いが共にシングルとはバージョンが異なる。 作詞はシングルカットされた「そっとくちづけを」を女性カメラマンの安珠が、他の楽曲を沢田とバンドメンバーのGRACEが担当している。「天使に涙は似合わない」は沢田の知人がモチーフとなっているらしいが、歌詞に描かれている「パパ」は同年には亡くなったことが同アルバムでのツアー最終日のMCで明かされている(沢田の実父ではない)。 シングルは極端に生産枚数が少なかったのか、発売後ほどなく品切れを経て廃盤となり店頭から姿を消したが、沢田の公式サイトでの通信販売では現在も入手が可能である。⇒オフィシャル サイトでも完売。よって入手ルートは無くなった。 同アルバムを引っさげてのツアーは同年8月4日からスタートしたが、3日前の8月1日に沢田の大ヒット曲の数々を手がけた阿久悠が死去、追悼の「時の過ぎゆくままに」から幕を切るというタイトルとは裏腹な皮肉な内容となった。