Bertemu
林原めぐみが歌った楽曲を集めたアルバムの第7作目にあたる。前作『Enfleurage』以降にリリースされたシングル曲(一部を除く)を中心に自分が出演したアニメ主題歌のカバー、このアルバムのために書き下ろされた新曲や前記の述べた曲を新たに録音し直した曲などが収録されている。 未収録シングルは「Get along」、「限りない欲望の中に」、「Just be conscious」「Successful Mission」。 アルバムタイトルの「Bertemu」とはインドネシア語で「出会う」と言う意味で、収録されている楽曲は本人が出演しているアニメ作品の絡みが多く、これまでもそうであったが、ここでまた新たな作品で自分が演じるキャラクターに出会えたと言う意味も込められていると思われる。また、今までリリースされたアルバムの季節が春や夏だったため、初めて秋にリリースされたアルバムでもある。 発売当時、「林原めぐみ初のベストアルバム」と銘打ったTV-CMが『VINTAGE S』に収録されているが、その中で「ベストアルバムなのに新曲が多い」と言っているようにカヴァーや書き下ろし曲、シングルの新録バージョンなどが多い。そのため、『VINTAGE S』や『VINTAGE A』の発売後である現在では、通常のアルバムとして扱われている。 ジャケットの写真は開発途上の東京臨海副都心で撮影されたもので、初回版には写真集が添付されている。 1曲目「Give a reason」は林原のシングルではオリコン週間シングルチャートにて初登場第9位を記録した曲で、奥井雅美がアニメソング・カバーアルバム『マサミコブシ』(2003年)でカヴァーしている。 3曲目「はなれていても」・8曲目「-Life-」は岡崎律子がアルバム『Ritzberry Fields』(1997年)にてセルフカバーしている。 6曲目「まつりうた」の原曲は林原が主人公・藤宮紅葉役で出演したアニメ『BLUE SEED』で紅葉の祈りのテーマとして川井憲次が曲を手掛けたインストゥルメンタル曲に歌詞を付けたもので、2000年に小学校4年生用の音楽教科書にも掲載された。 9曲目「FLY ME TO THE MOON」は綾波レイとして歌ったテレビサイズ用のテイクが何音源かあり、それらは全て『新世紀エヴァンゲリオン』のサウンドトラックに収録されているが、フルコーラスでは今作が初収録となっている。 13曲目「Going History」は今作TVCM用にPVが製作された、なおそのPVは2000年にリリースされたベストアルバム『VINTAGE S』に付いたVHS『秘蔵・林原めぐみお宝ビデオ』に収録されている。 14曲目「Cherish Christmas」は林原としては初のクリスマスソングでパーソナリティーを務めるラジオでは、クリスマスシーズンが近づくとこの曲のリクエストが多くなる。 2005年3月16日に初回限定盤仕様(紙BOX仕様)の限定生産で復刻された。