真実の詩 [2 of Us]
16周年を迎えたDo As Infinityが、今までリリースしたシングル作品の中から厳選した16曲をメンバー2人だけでリアレンジ、再録音し、16週連続配信するプロジェクトの第8弾「真実の詩」を12月9日にリリースした。 同曲のオリジナルは、2002年10月30日にリリースした14thシングル(よみうりテレビ系テレビアニメ『犬夜叉』5代目エンディングテーマ)。ウー・ルーチンによる胡弓がイントロからオリエンタルな風を吹かせ、当時の葛藤や自問自答をそのまま歌詞にしたフレーズを歌い叫ぶ伴 都美子(vo)の声がセンセーショナルに響き渡る、Do As Infinityのスピリットとしてのロックが痛感できる名曲だ。 Do As Infinity「真実の詩」 そんなヒリヒリするほどの緊張感を持つ、独特な世界を今回「真実の詩 [2 of Us]」へと生まれ変わらせる上で、大渡 亮(g)はスライドギターをフィーチャー。胡弓の代用として、そしてこの曲の世界観を再構築する主軸として使用し、そこに12弦の高音の倍音を溶け合わせることで、今の伴 都美子が歌う「真実の詩」に相応しいステージを完成させてみせた。 若さゆえに苦悩し、葛藤していた彼女の「真実の詩」も涙が出るほどにエモーショナルであったが、あれから13年後の「真実の詩」も激しく胸を打つ。ファーストテイクでのレコーディングゆえ、サビで声を震わせる場面もあり、それでも最後まで気高く歌い切る様子はぜひとも一聴してほしい。 伴 都美子(vo)コメント この曲のテーマは“葛藤”。自分の無知さゆえ、いろんなことを知ってる大人が羨ましかったり、世の中のことが何にも分からなくてもがいている、自問自答している当時の気持ちをそのまま書いた曲です。葛藤の質は違えど、今も自問自答しながら歌っている曲です。 大渡 亮(g)コメント こ の曲の持っている6/8拍子、ゆったりしているんだけど、メロディーが強く響くあの感じを歌とアコギだけでどう表現するか考えたときに「やっぱりスライド ギターだな」と思って。あの象徴的な胡弓の雰囲気をどうするかはプレッシャーではあったんですけど、スライドギターなら代用できるなと。さらにサビのバッ クのカウンターを入れることによってスライドギターを印象付けて、この曲がそもそも持つ世界観を再構築した感じです。あと、そのスライドギターと合わせた 12弦ギターの相性が非常に良かったなって。12弦の高音の倍音とスライドの中域の音が良い溶け方をして、「あ、これは絶対に良い歌を迎え入れられるもの になったな」って確信しました。誇らしげな感じだったと思います(笑)。